こんにちは はねりです。
今回はiOSのショートカットとサービス連携ツール「IFTTT」の違いや連携方法について解説します。
- 「Hey Siri」1回でまとめて家電を操作したい
- LINEの送信を自動でして欲しい
- エアコンのタイマ機能の様に、寝る前に設定して起きたころには家電を操作していてほしい
こんなお悩みをお持ちのあなたもこの記事を読めば以下のことがわかります。
- ショートカット1タップ、もしくは「Hey Siri」1回で複数の家電の操作が可能になる
- 「Hey Siri、今から帰る」と言えば、奥さんとのグループLINEに「今から帰ります」と自動で送信される
- 「Hey Siri、おやすみ」と言えば、電気・エアコンを消して、朝起きたらエアコンをつけて、更にコーヒーをつくることまで1回の操作でできる。
IFTTTと連携することで、上記のようなことも可能になります。
LINEを送信するアプレットは以下の記事をご覧ください。

それでは解説していきます。
今回使用するデバイス
iPhone
IFTTT
ショートカットアプリ
この記事の内容
ショートカットとIFTTTは操作対象が違う
iOSのショートカットとIFTTTの操作対象の違いについて解説します。
iOSのショートカットはiOSデバイス内の設定や、アプリの操作に特化しています。
- 自宅までの経路を1タップまたは「Hey Siri」で開ける
- アラームの設定やヘルスケアの記録等iOS純正アプリの操作が簡単にできる
- YouTubeやPrimeVideo等iOSアプリの操作も一部できる
対してIFTTTはサービスとサービスを連携するためのツールです。
- スマートライトやルンバ等を操作できる
- アプレットが動作したら自分または家族等のグループLINEにメッセージが受信できる
- Alexa等のスマートスピーカーに話しかけて、ショートカットの操作ができる(通知のタップが必要)
- ショートカットの動作を含めて、一つのトリガで様々なことが一度にできる
iOSのショートカットとIFTTT、この2つを上手く組み合わせて利用することで、真価を発揮することができます。
iOSのショートカットとIFTTTの2つを組み合わせたレシピやアプレットの例は以下の記事をご覧ください。

LINEのメッセージ送信(通知の受信)を自動化できる
LINEの送信はiOSのショートカットのみでは完全自動で送信できないので、IFTTTと連携させる価値は大いにあると思います。
IFTTTと連携すれば、相手の指定はできませんが、家族等のグループに対して、「今から帰ります」等の送信を自動化できます。
LINEを送信するアプレットは以下の記事をご覧ください。

Alexa等スマートスピーカーとの連携で聞き間違いをなくす
Alexa等のスマートスピーカーはスマホのアシスタントと比べて、会話の認識率が高いと思います。
わざわざ口元にスマホをもっていかずとも、Alexaは話しかけた内容をしっかり認識してくれます。
Alexaをトリガにすることで快適なスマートライフにしましょう。
AlexaとIFTTTの連携方法は以下の記事で解説しています。
LINEを送信するアプレットは以下の記事をご覧ください。

ホーム画面のウィジェットを活用して最速でアプレットを起動できる
これはIFTTTをすでに使用している方向けになります。
iOS14からホーム画面にショートカットのウィジェットを配置できるようになりました。
これによりスマホの画面を見ている場合、IFTTTのトリガの中でも最速でアプレットを起動できます。
ショートカットをホーム画面に配置する方法は通常のウィジェットを配置する方法と同様です。
IFTTTは無料で3つまでアプレット(レシピ)を作成することができるので、まずはやってみましょう。
ショートカットをトリガとして、アプレットを作る
iOSのショートカットの連携には大きく2種類あります。
- 「Webhooks」を利用して、ショートカットをアプレットのトリガとする。
- アプレットのアクションとしてショートカットを設定する。(通知のタップが必要)
まずはショートカットをトリガとした場合のアプレットの作成方法を解説します。
前述した通り、ショートカットの操作と同時に、ホーム画面に配置すれば最速でアプレットを起動できます。
IFTTTの基本的なアプレットの作成方法や削除方法を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
LINEを送信するアプレットは以下の記事をご覧ください。

またIFTTTを日本語で操作する方法については以下の記事をご覧ください。
LINEを送信するアプレットは以下の記事をご覧ください。

ショートカットを実行したら(トリガ)、IFTTTから通知を受信する(アクション)
まずはIFTTTとショートカットのアプリをダウンロードしましょう。
今回は日本語化のためにIFTTTのブラウザの画面で解説します。
次にIFTTTでWebhooksと連携をします。
CreateからトリガでWebhooksを選択します。
トリガとして選択できるのは「Receive Web Request(Webリクエストを受信する)」のみです。
Connectを選択します。
Event Nameでショートカットとやり取りするための合言葉を設定します。
半角英数字でわかりやすいものにしましょう。
以上でIFTTT上のトリガの設定は完了です。
後はアクションで通知を設定するだけです。
Notificationsを選択します。
通知の内容を入力します。
今回は「Add ingredient」からトリガとなるWebhooks固有の変数であるValueを指定します。
※Valueについては後述します。
アプレットに名前を付けて完成です。
Webhooksはアドレスと合言葉を認識してやり取りをします。
IFTTTでアドレスを確認しましょう。
右上の自分のアイコンからMyserviceを選択します。
Webhooksを選択します。
Documentationを選択します。
下の範囲のURLをコピーしておきます。
それでは次にiosのショートカットの設定をします。
アクションを追加を選択します。
URLを選択します。
ここに先ほどIFTTTでコピーしたWebhooksのURLを貼り付けます。
更に{event}の部分にIFTTTで指定した合言葉を入力します。
アクションを追加からURLの内容を取得を選択します。
今回は変数Valueを使用するので、設定をします。
Valueについて
Webhooksのアドレスをリクエストする側がValueに任意の値を指定しておけば、リクエストを受信した側がその任意の値を受け取ります。
「10」という数字をValueに指定して渡せば、「10」という数字を受け取り、Value分後にタイマをセットのように指定できます。
表示を増やすを選択します。
方法をPOSTに変更します。
本文を要求されるので+を選択します。
ここでIFTTTに渡す変数の形式を選択します。
今回は通知内容なのでテキストにします。
以下の様にValue1:○○・・・と入力します。
これでショートカットの設定は完了です。
それでは実際にショートカットを起動してみます。
今回作成した通知というショートカットを選択します。
するとIFTTTへのアクセス許可を求められるはずなのでOKを選択します。
するとIFTTTから通知が届きました。
{Value1}{Value2}{Value3}の並びになっています。
以上でショートカットをトリガとしたアプレットの作成は完了です。
ショートカットをアクションに設定する
それではショートカットとIFTTTのもう一つの連携方法を紹介します。
という流れになります。
こちらは現状Appleのセキュリティの関係で、完全自動化はできないようなので1タップが必要になります。
IFTTTのボタンウィジェットを押したら(トリガ)iPhoneのタイマが起動(アクション)
まずは通常通りショートカットを作成します。
後述しますが変数入力を受け取ることも可能です。
今回は30分のタイマを起動するショートカットを作成しました。
注意点としてショートカットの名前はなるべく英数字にしましょう。
IFTTTでボタンを押したら、通知を送信するアプレットを作成します。
これまでと違うのは通知にURLを挿入する必要があることです。
IFTTTを起動しトリガにボタンウィジェットを選択します。
次にアクションにNotificationsを選択します。
「Send a rich notification from the IFTTT app(豊富な通知をIFTTTアプリから送信します)」を選択します。
分かりやすいタイトルと本文を入力します。
Link URLの部分に
と入力します。
名前の部分はショートカットのタイトルを入力します。
もしショートカットのタイトルが日本語の場合は以下のサイトからタイトルをURL形式に変換してください。
https://tech-unlimited.com/urlencode.html
入力の部分はショートカットに渡す変数を指定することができます。
今回は以下の様に入力します。
アプレットにタイトルをつけて完成です。
それでは実際にアプレットを起動させて、タイマが開始されるのか試してみます。
IFTTTアプリからボタンウィジェットを押してみます。
通知が届くのでこの通知をタップします。
するとショートカットが起動します。
今回は30分のタイマが開始されました。
iosのアップデートで完全自動化ができるかも
当初はショートカットのオートメーション機能を活用して以下のような流れでの作成を考えていました。
しかし現状メールのオートメーションは設定で完全自動化にできませんでした。
もし今後メールのオートメーションが完全自動化でできるようになれば、ショートカットを通知タップなしで起動させることができます。
まとめ
この記事ではiosのショートカットをIFTTTと連携させる方法や、できることについて解説しました。
iosのショートカットをIFTTTと連携させて、快適なスマートホームの作成を目指しましょう。
以上参考になれば幸いです。
ありがとうございました!