こんにちは、はねり( @akaihane787)です。
スマホ充電器の購入の際、説明欄の情報量の多さに困っていませんか?
- スマホ充電器の選び方がわからない
- 充電器の何A、何Wはどう違うの?
- PD、急速充電など、用語がよくわからない
- スマホ充電器の購入を失敗したくない
今回は、こんな悩みを持つ方に向けて、スマホ充電器の選び方や仕様、規格についてまとめてみました。
この記事を読めば以下のことが分かります。
この記事を読むとわかること
- ワット(W)は充電のパワーを表す
- モバイルバッテリーのミリ・アンペア・アワー(mAh)は充電容量を表す
- 急速充電の規格はUSB PDと各メーカ規格の大きく2つ
- ワイヤレス充電の規格はQiとMagSafe
- おすすめの充電器を紹介
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この記事の内容
多すぎてよく分からない、スマホ充電器の説明欄
さまざまな種類のあるスマホ充電器。
その中にも、さらにたくさんの情報が載っており、結局何がなんだかよくわかりません。
- 何W?
- 何mAh?
- PD対応?USB Power Delivery対応?
- PowerIQ搭載?
- Qi認証?
- USB-C?USB-A?
そんな、膨大な情報量のスマホ充電器、どこを見ればいいのか?何が違うのか?
一緒に読みといていきましょう!
ワット(W)数は充電器のパワーを表す
まず、単純な充電器の性能は、ワット(W)数を見ましょう。
ワット(W)は1秒間当たりの消費電力を表す単位であり、充電器が1秒で出すパワーの大きさを表しています。
この充電器は約〇〇Wのパワーで充電できますよ!という意味でワット数が記載されています。
画像出典:Apple公式サイト
身近な例であれば、電球などに記載されており、60Wの電球より100Wの電球の方が1秒で出すパワーが大きく、100Wの電球の方が明るいのはそのためです。
ACアダプター
スマホの通常の充電器(ACアダプター)は、アンペア(A)とボルト(V)の表示がされている場合も多く、
ワット(W)は、アンペア(A:電流)× ボルト(V:電圧)で計算できます。
充電器の場合のワット数による違いは充電速度です。
1秒間で大きなパワー(W)を出力できる充電器であれば、小さなパワー(W)の充電器より短い時間でスマホを充電することができます。

スマホが対応している出力以上の速度は出ない

しかし、バッテリーにはそれぞれ対応出力というのがあります。
iPhoneでいえば
- iPhone8以前:最大7.5W
- iPhone8以降:最大18W
- iPhone12:最大20W程度
となっており、
もし15Wの充電器でiPhone8以前のiPhoneを充電した場合は、バッテリーの過充電を防止するためスマホが自動で7.5W以下に出力を下げて充電してしまいます。
このようにワット数が大きければ良いというわけではありません。
オーバースペックにならないよう、自分のスマホに合ったワット数の充電器を選びましょう。
ミリ・アンペア・アワー(mAh)はバッテリーの容量を表す
モバイルバッテリーでよく見る「mAh」は「ミリ・アンペア・アワー」と読み、バッテリーの充電容量を表しています。
バッテリーの充電容量とは、100%の状態でバッテリーがどれだけ電気量を「蓄えられる」のかということです。
充電器の充電容量による違いは、スマホを何回充電できるかに大きく関わります。
こちらもバッテリー選びの決め手となる、重要な指標です。
大きな容量の充電器であれば、小さな容量の充電器より多くの回数スマホを充電することができます。

実際に充電に使えるのは容量の70%程度

ここで注意して欲しいのが、実際に充電に使えるのはバッテリー最大充電量の70%程度だということです。
なぜなら、モバイルバッテリーからスマホのバッテリーを充電する際、電力の変換ロスが発生してしまうためです。
変換ロスとは
モバイルバッテリー側では3.7V/3000mAhのバッテリーから取り出した電力を、USB端子の標準電圧の5Vに昇圧する時点だ。さらに、スマホ側で受け取った5Vの電力を3.7Vのバッテリーに充電する際にも電力ロスが発生する。製品によって異なるが、このほかの電力ロスを含めるとモバイルバッテリーで実際に充電できる容量はだいたい70%程度になる。
そのため、スマホの充電回数の目安は以下の計算によって求められます。
変換ロスを忘れなければ簡単に計算することができます。
実際の例(10000mAhでiPhone 12を充電する場合)
10000mAh × 0.7 = 7000mAh(実際に充電に使えるのはバッテリー容量)
7000 mAh ÷ iPhone 12の容量:2775mAh ≒ 2.5回
iPhoneのバッテリー容量一覧
Phoneのバッテリー容量は以下のようになっています。
ぜひ、バッテリーの容量と合わせて計算してみてください。
モデル | バッテリー容量 |
iPhone8 | 1821mAh |
iPhone8 Plus | 2675mAh |
iPhone X | 2716mAh |
iPhone XS | 2658mAh |
iPhone XS Max | 3174mAh |
iPhone XR | 2942mAh |
iPhone 11 | 3110mAh |
iPhone 11 Pro | 3046mAh |
iPhone 11Pro Max | 3969mAh |
iPhone SE(第2世代) | 1821mAh |
iPhone 12 | 2775mAh |
iPhone 12 Pro | 2775mAh |
iPhone 12 Pro Max | 3687mAh |
iPhone 12 mini | 2227mAh |
「対応」・「搭載」は急速充電対応の規格を表している
対応する機種も増えてきた急速充電。
充電器の説明では、「〇〇対応」・「〇〇搭載」などによって表されていることが多いです。
急速充電対応の規格は大きく分けて、2つ存在します。
- USB Power Delivery(PD) : USB Type-Cに対応した規格
- Quick Charge・PowerIQ等 : その他各メーカーの独自の技術・規格
最近では各メーカーの独自規格も、USB PDに互換があることが多いです。
USB Power Delivery(PD)
USBケーブルを使用して最大100Wの出力が可能な規格です。
この高出力対応により、従来対応できなかった急速充電やノートパソコンの充電ができるようになりました。
注意していただきたいのは使用するUSBケーブルはPD対応のものでないといけません。
主に端子がType-C to TyPe-Cのケーブルが対応しています。
iPhone用にType-C to Lightningのケーブルもあります。
USB Type-C端子
おすすめのケーブルはこちら
Quick Charge
Quick Chargeは米のQualcomm社が規定した急速充電の規格です。
2013年の登場以降進化を続けており、最新は2020年7月に発表された「Quick Charge 5.0」になります。
対応するチップが搭載されたスマホ(アンドロイド)用の急速充電の規格だと思って大丈夫です。
バージョン | 最大出力 |
---|---|
Quick Charge 1.0 | 10W |
Quick Charge 2.0 | 18W |
Quick Charge 3.0 | 18W |
Quick Charge 4.0 | 18W・27W(PD) |
Quick Charge 5.0 | 100W以上 |
ちなみに記載の通り「Quick Charge 4.0」以降はUSB PDに対応しています。
PowerIQ
PowerIQは急速充電の最適化をするAnkerの独自技術です。
充電ポートに接続された機器を自動的に検知し、その機器に適した最大のスピードで急速充電を行うことが可能です。
充電の規格ではなく、「色々な充電規格の中から最も早く充電できる規格で充電してくれる」という機能です。
バージョン | 最大出力 |
---|---|
PowerIQ 1.0 | 12W |
PowerIQ 2.0 | 18W |
PowerIQ 3.0 | 100W(PD) |
PowerIQ 3.0 (Gen.2) | 100W(PD) |
2014年の登場以降進化を続けており、最新は2020年に発表された「PowerIQ 3.0 (Gen.2)」になります。
「PowerIQ 3.0」以降はUSB PDに対応しています。
Appleの充電規格
Appleにも独自の充電規格があります。
充電規格 | 最大出力 |
5V/1.0A | 5W |
5V/2.1A | 10.5W |
5V/2.4A | 12W |
iPhone 8以降の機種はUSB PDに対応しています。
そのため、IPhoneのUSB PD対応機種をお持ちの方は迷わず、USB PD対応の充電器を選んでいただけたらと思います。
その他各メーカーの充電規格・技術
メーカー | 充電規格・充電技術 |
HUAWEI | Super Charge他 |
Samsung | Super Adaptive Fast Charging |
OPPO | Super VOOC |
ワイヤレス充電には「Qi(チー)」と「MagSafe」が存在する
これまでの充電規格はすべてケーブルを挿して充電する場合のものです。
スマホ充電に革命を起こした「ワイヤレス充電」にも規格が存在します。
それがQi(チー)とMagSafeです。
Qiは国際標準規格
Qiは規格は国際標準規格となっており、MagSafe対応以外のワイヤレス充電対応のモデルはQi対応ということになります。
(ちなみにMagSafeもQiと互換性があります。)
対応出力はiPhone11までは最大7.5Wと低め
では気になる対応出力ですが、Apple公式には以下の様に記載されています。
Qi 対応の充電器は数多く市販されていて、最新バージョンの iOS を搭載した iPhone を最大 7.5 ワットで充電できます。
出典:Apple公式サイト
USB PD対応であれば最大で18W~20Wでしたが、それに比べると半分以下の性能になります。
充電速度を重視したい場合は有線充電、便利さを重視する場合はワイヤレス充電と使い分けましょう。
MagSafeは最大15Wのワイヤレス充電が可能
iPhone12以降から登場した新しいワイヤレス充電規格「Mag Safe」なら、最大で15Wのワイヤレス充電が可能です。
更に「Qi」規格との互換性もあるため、iPhone11以前のものでも「Qi」規格のワイヤレス充電器と同様に使用することができます。
(磁石でくっつく機能はiPhone12以降のみ対応です)
このMagSafe充電器はQi充電との互換性を維持しています。iPhone 8以降およびAirPodsのワイヤレス充電ケース付きモデルをお使いの場合は、Qi規格の充電器を使う時のようにこの充電器を使ってワイヤレスで充電できます。
出典:Apple公式サイト
iPhone SEがMagSafe対応になるケースはこちら

充電器の選び方まとめ
- ワット(W)は充電のパワーを表す
- モバイルバッテリーのミリ・アンペア・アワー(mAh)は充電容量を表す
- 急速充電の規格はUSB PDと各メーカ規格の大きく2つ
- ワイヤレス充電の規格はQiとMagSafe
おすすめの急速充電対応 充電器
ここまで話してきた充電器の選び方をふまえた、おすすめの充電器を紹介します。
PD対応の機種であればPD対応の充電器がおすすめです。
iPhoneも8以降はUSB PD対応です。
【イチオシ】Anker PowerPort Atom III (Two Ports)
- USB PDでの最大60W出力と併せて従来のライトニングケーブル等の使用が可能。
- Anker独自の規格PowerIQ 3.0を採用
(PowerIQ 3.0:USB PDやQuick Chargeとの互換性あり) - 合計最大で60Wのフルスピード充電が可能
(PowerIQ 3.0:最大45W、PowerIQ 2.0:最大15W) - 2ポートにより、スマホとタブレット・ノートPCを同時に充電可能
- ノートPCの充電 or スマホ・タブレットの急速充電 + スマホ・タブレットの充電を行う人
Anker Nano II 45W
- USB PD対応での最大45W出力のポート
- スマートフォンからノートPCまで幅広い機器に対応
- プラグの折り畳みが可能の超コンパクト設計
- スマホのUSB PD急速充電をしたい人
- ノートPCの充電をしたい人
- 持ち運び力を重視する方
Anker PowerPort I PD – 1 PD & 4 PowerIQ
- USB PDでの最大30Wの出力に加えて、4つのPowerIQ対応ポートを搭載
- 複数の機器を同時に充電可能
- USB PDポートでは最大30Wの出力が可能
- ケーブルでのコンセント接続により、場所を選ばない
- スマホ・タブレットのUSB PD急速充電 + 複数のUSB機器を同時に充電したい人
(5ポート使用時は全ポート12Wずつ)
おすすめのワイヤレス充電器
コードの煩わしさをなくしてくれるワイヤレス充電器は、生活の必需品です。
どれもQi規格に対応しています。
【イチオシ】Anker PowerWave 10 Stand
- 最大10Wの出力が可能で、iPhoneの最大7.5出力にも対応。
- ほとんどのケースをつけたままでも充電可能
- 横置きでの充電が可能
- iPhone11以前の機種をお持ちの方。
- ワイヤレス充電は1つでいいという方
Anker PowerWave 10 Dual Pad
- iPhoneへの最大7.5W出力が可能なワイヤレス充電パッドが2つ搭載。
- スマホを2台同時に充電可能
- Air Pods Proとの2 in 1 充電にも対応
- ACアダプタが付属
- iPhone + スマホの2台を充電したい人
- iPhone + Air Pods Proを同時に充電したい人
Anker PowerWave+ 3-in-1 stand with Watch Holder
- スタンド型のワイヤレス充電器に加えて、Air Pods Proも充電可能なワイヤレス充電パッドを搭載
- 更にApple Watchに付属の充電ケーブルが取り付け可能なホルダー付きで、3 in 1充電器として使用可能。
- iPhoneへの7.5W出力にも対応
- Apple Watchのケーブルも裏面に収納できる、スマートな充電台
※Apple Watchの充電ケーブルは付属していません。
※7.5W以上の出力にはQC2.0/3.0もしくはPD対応の充電器が必要
- iPhone + スマホの2台を充電したい人
- iPhone + Air Pods Proを同時に充電したい人
- 上記に加えてApple Watchを持っている人 or 今後持つ可能性がある人
「MagSafe」対応ワイヤレス充電器のおすすめ
iPhone12以降なら最大15W出力が可能な、「MagSafe」対応のワイヤレス充電器がおすすめです。
【イチオシ】Belkin 3 in 1 ワイヤレス 充電器
- Apple WatchやAir Pods Proも同時に充電可能
- 縦でも横でも「MagSafe」で自由自在
- シンプルで洗練されたデザイン
- 専用のACアダプタが付属
- iPhone 12・Air Pods Pro・Apple Watchを持っている人
- または持つ予定がある人
Anker PowerWave Magnetic 2-in-1 Stand
- 最大7.5Wの出力でiPhone12の「MagSafe」に対応
- 同時にAir Pods Pro等のワイヤレスイヤホンも充電可能
- USB-Cケーブルが付属
※USB-C急速充電器が必要です。
15W対応の2 in 1充電器が欲しい方は少々お高いですがこちらもおすすめです。
Anker PowerWave Magnetic Pad
- 最大7.5Wの出力でiPhone12の「MagSafe」に対応
おすすめのモバイルバッテリー
機能性や容量を考慮しておすすめのモバイルバッテリーを紹介します。
【イチオシ】Anker PowerCore Slim 10000 PD
Anker PowerCore Fusion 10000
- 通常の充電器とモバイルバッテリーを兼ね添え、これ1台で安心
- 最大20W出力が可能なUSB PDポートを搭載
- 10000mAhでiPhone12を2回以上充電可能
- 本体の充電はコンセントに挿すだけ
※かなり重量がある(278g)ためご注意ください
Anker PowerCore Magnetic 5000
- iPhone12の「MagSafe」最大5Wに対応
- USB-Cポートからは最大10Wの出力に対応
- コンパクトな設計でカメラに干渉しない
おすすめのUSBケーブル
最後にケーブルも紹介いたします。
USB PD対応Type-Cケーブル
USB PD対応Lightningケーブル
まとめ
この記事では、スマホ充電器の選び方や仕様、規格についてまとめました。
この記事のまとめ
- ワット(W)は充電のパワーを表す
- モバイルバッテリーのミリ・アンペア・アワー(mAh)は充電容量を表す
- 急速充電の規格はUSB PDと各メーカ規格の大きく2つ
- ワイヤレス充電の規格はQiとMagSafe
- おすすめの充電器を紹介
充電の規格や仕様を理解して、後悔のないお買い物をしてください!
このブログでは他にもiPhoneの周辺機器やApple Watchについて解説しております。


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はねり( @akaihane787)でした!
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